防災・減災サイト

自然現象の理解を深め、災害の脅威や教訓を伝え、
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英名 エリア
英名Omiyasawa Training Dike エリア野増・間伏

大規模噴火の際に、溶岩流が外輪山からあふれて山腹を流れ下った場合を想定し、谷地形の下流にある野増集落を守るために、溶岩流の流路を変える「溶岩導流堤」が大宮沢に作られました。有珠山等には泥流の、雲仙普賢岳等には土石流の導流堤が設置されていますが、溶岩流を対象として噴火前から計画的に作られたものとしては世界初の導流堤です。

溶岩流の被害を最小限に抑えるには、溶岩流の流れを止めるか流れの進路を変えるかの2通りです。1986年の噴火では、長沢沿いを下って元町集落方面へ向かった割れ目噴火の溶岩流に消防車で海水をかけ、冷やし固めて流れを止めようとしました。一方、この野増大宮沢の堰は、野増の人家を迂回して溶岩流を海へ流す方法を採用しました。導流路の河床を掘削し、その土砂を集落側に盛土して築堤しました。展望台や散策路、解説看板も整備され、1998年に着工した全長1,400mの導流堤は2013年度にまさに完成予定でした。

そのような2013年の10月、台風が島を襲い、豪雨による大規模土砂災害が発生しました。大宮沢でも斜面崩壊が起こりましたが、土砂と流木がこの導流堤を流れ、野増集落への被害軽減に効果を発揮しました。


溶岩流を海まで導く流路
大宮橋は2008年に完成


大宮橋から山側を望む








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