海浜植物群落
英名 | エリア |
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Coastal Plant Community | 泉津 カキハラ磯 トウシキ園地 サンセットパームライン |
海岸線の土壌の浅い環境で潮風と強風にさらされる背丈の低い海浜植物群落は、伊豆大島の活発な火山活動が生み出した海岸線ならではの姿です。
国指定天然記念物「大島海浜植物群叢」は、泉津地区の大島公園海岸遊歩道(笠松地区)に至る断崖で観察できます。海岸近くの風当たりが最も強いエリアにオオシマハイネズが優先し、その背後にシャリンバイ、トベラ、ヤブニッケイ、ヒメユズリハ、スダジイなどが順々に帯状に出現しています。このような帯状の群落構造は、潮風害と種間競争との関係でできたもので、潮風害による影響が弱まるにつれて、より樹高の高い樹木が優占して生育しています。春はシャリンバイ、夏はハマユウやスカシユリ、秋にはツワブキの黄色い花が美しく咲き、訪れる人々の目を楽しませてくれます。
海岸部に成立するハチジョウススキ-イソギク群集には、イソギクなど伊豆諸島や伊豆半島、房総半島にみられる地域的に限定された海岸植物群落となっています。そのほか、ハマナデシコ、ハマボッス、タイトゴメ、ハマヒルガオ、スカシユリ、ハマカンゾウ、ハマゴウ、ハマシャジン、ボタンボウフウ、ツワブキ、ワダンなど、豊かな草花が春から秋にかけて島を彩ります。