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地形・地質学や、地球科学の見地から
重要とされる地形・地質資源

英名 エリア
英名Mt.Takenohira (Takenohira Scoria Cone) エリア差木地・クダッチ

1421年?、山頂での大噴火に伴って外輪山の南側山腹に、北西-南東方向に長さ4kmに渡る割れ目が生じました。岳の平はその割れ目噴火で誕生した側火山の一つであり、この噴火で形成された最大(標高231m、比高約140m)の「スコリア丘 Scoria Cone」です。火口から噴き上がり落下したスコリアは山腹をずり落ちていきますが、斜面がある一定の角度になるとそれ以上崩れず安定するため、山の傾斜は一様になります。この角度を「安息角」といい、スコリア丘の場合、約30度の直線的な山容ができ上ります。

かつて山頂には直径150mほどの火口がありましたが、スコリアが建材として採掘されていたため、火口を含め北東側斜面は大きく失われました。スコリアは1976年の夏まで波浮港から積み出されていました。頂上には、素戔鳴尊(スサノオノミコト)を祀った「荒島明神」があります。その祠の近くに、採掘を行っていたライトグラベル会社の石碑も建立されています。

長さ4kmに渡る割れ目噴火によって、岳の平北西には側火山の「大穴」「小穴」、南東には「イマサキ」が一直線に並んでいます。また、岳の平の北西麓と南東麓からは溶岩が流出しています。


二子山から見た岳の平の北側斜面


山頂の鳥居と祠


位置情報