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地形・地質学や、地球科学の見地から
重要とされる地形・地質資源

英名 エリア
英名Fudeshima / Fudeshima Coast エリア波浮港

伊豆大島の北から南東部にかけて、高い海食崖が発達しています。この海食崖には基盤となる古い火山体が存在するためです。島の南東部に位置する「筆島火山」は数十万年前まで活動していた古い火山で、標高1,000m級の成層火山であったと推定されています。火山活動を終えると、波や雨に削られて小さくなっていきました。その後、西方の海で誕生した伊豆大島火山が噴火を繰り返し、筆島火山を覆うようにひとつの火山島となりました。

海岸線から約100m沖合いに位置し、海面から突き出た筆の穂先のような岩が「筆島」です。筆島火山の火道にあった硬い火道角礫岩の残骸が侵食に耐え、海中に取り残されました。荒波に耐えるこの姿は、昔から「神の宿る場所」として崇められてきました。

標高約300mの筆島海岸の海食涯には、筆島火山の内部が露出しています。その中で、赤茶けた地層を上下に貫く灰色の筋が「岩脈 dike」です。これは、地下から地面を割り入りながら上昇し、地中で冷えて固まったマグマの跡です。筆島海岸には50枚以上の岩脈が見られます。


カキハラ磯より望む筆島と岩脈


筆島火山の海食崖とそれを貫く岩脈






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