カキハラ磯

カキハラ磯付近では、爆発的な噴火で空高く飛び散った噴石が落下して、地面にめり込みへこんだ地形「ボムサッグ bomb sag」がいくつも見られます。その後の侵食で周囲の地面が削り取られたため、頭に噴石を載せた塔が林立する面白い光景ができました。

噴石の下の火山灰層をよく見ると、小さい丸い粒「火山豆石 Accretionary lapilli」がたくさん埋もれているのがわかります。火山豆石は、水分を多く含んだ噴煙の中で小さな岩片が核となり、周りに細かい火山灰がくっついて丸い塊となったものです。今からおよそ2800年前にマグマ水蒸気噴火が起こり、辺り一帯に火山豆石を降らせました。また、火山豆石の堆積物（火山豆石凝灰岩）が地形の起伏に平行な横縞をつくっています。

海岸線に広がる溶岩流は、およそ3600年前、コトオシを通り北西に向かって生じた割れ目から流れ出たものと推定されています。

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