お知らせ -NEWS-

〜活動報告


6月1日(日)に、大島町内の小・中・高校教員を対象とした、教員対象フィールド研修を実施しました。
この日回ったのは外周コース。スクールバスに乗って島内を一周し、伊豆大島の成り立ちや島の歴史・文化・災害対策等について学びます。




連日荒天が続いていましたが、当日は快晴!
風も弱く、長根の上を歩くことができました。
※高波にさらわれる可能性があり危険なので、強風の日は真似しないでくださいね!




赤禿を観察してスコリア丘の形成過程について学んだり、





岡田港客船待合所が津波からの避難施設としての役割を持つことを学びました。



カキハラ磯では、筆島を観察しながら伊豆大島が誕生する前に存在した火山に思いをはせ、火山噴火が作り上げた不思議な景観・ボムサッグから噴石の威力について学びました。




波浮では、見晴台から波浮港を眺めつつその成り立ちについて学んだのち、港町を散策しました。
文学の散歩道の露頭で観察される大きな噴石からは、マグマ水蒸気爆発の威力を実感できますね。



トウシキでは、直近1500年間で最大の側噴火である、約600年前の割れ目噴火について学びました。
このような甚大な噴火がまたいつ起きてもおかしくない島で生活していることを心に留め、どのような対策をすべきか意識するのが大切ですね。



砂の浜(さのはま)では、玄武岩質マグマの島に特徴的な黒い砂浜の上で、伊豆諸島を眺めながらそれぞれの島の類似点と相違点について学びました。
また、砂の浜はウミガメが産卵することも知られています。美しい浜の風景を守っていきたいですね。




地層大切断面では、約1万8000年間に生じた100回以上の大規模噴火が記録された地層を古いほうから順に観察し、伊豆大島の形成過程に思いを馳せました。




最後に、大金沢堆積工とメモリアル公園を訪れ、2013年の伊豆大島土砂災害について学びました。
様々な自然災害が起こりうる島で生活しているということを忘れずに備えていくためには、どのような災害が起きたのかを伝承していくことが大切です。



参加していただいた教員の皆様、暑い中お疲れさまでした!
伊豆大島ジオパーク推進委員会では、大島町内の学校教員の皆様を対象に、伊豆大島の成り立ちや火山噴火が生み出した魅力、地域特有の動植物、島の歴史・文化・産業、災害史等についてフィールド体験を通じて理解を深めていただき、これらを自然科学教育、郷土教育、防災教育を実践していただく際の一助となることを目的として、2021年度から「教員対象フィールド研修」を継続実施しています。
大島町の子どもたちの学習を深め、また災害時には子どもたちの生命を守るために、今回の研修内容をぜひ生かしていただけたら幸いです。



また、伊豆大島ジオパークが設置した看板には、今回の研修で解説した内容を含む多くの情報が掲載されています!
ぜひ学習に活用してくださいね!