教員対象フィールド研修を実施しました!【5/28・29】
昨年度に引き続き、島内小・中・高校の教員の方々を対象としたジオパークフィールド研修を開催しました。
5月28日(土)の山頂コースは10名、29日(日)の外周コースは14名の先生方がご参加くださいました。
島の学校の教員は、ほぼ島外から赴任されてきた先生方です。
終了後のアンケートでは、たくさんのご意見・ご感想を頂戴しました(さすが先生方!)
その中から一部を抜粋してご紹介します!
○意識していないときれいな風景で終わっていたものが、その成り立ちから理解でき、より感動的な風景に変わっていきました。
○山は姿を変え続けながらそこにいて、私たちはその長い歴史の中のたった何年間かの山の姿を見ているということがよくわかりました。
○三原山でただ登山をするだけなら2~3時間で終わるが、魅力を余すところなく知ろうと思ったとき、1日でも全く足りないほど価値がある山だということに気づけたことが一番印象的だった。
○伊豆大島の雄大な自然環境とそこで暮らしてきた人々の営みや文化が、それぞれ密接に関連しあっているのだな、と感じました
○火山島としてのこの島の成り立ちや変遷と現在見える景色がリンクしているところが多く、実際に目で見て、触って学ぶことで五感をフルに使って感じることができたのがとても良かった。
○大島だけでなく、その土地の地形を利用した暮らし、産業や特産物などは、どこの土地でもある当たり前なことだと思いますが、内地だとそんな当たり前のことも気付かないで過ごしている人ばかりなように感じます(私自身も含めて)。
○大島では、島のどこを切り取っても、地形に絡んだ大島独自のものがあって、そこから生まれる人々の暮らしがある、そんなすごいところで暮らせて私はラッキーだと改めて思いました。そして、そのすばらしさを理解し人に伝えられる生徒(若者)を育てることは、これからの大島の発展に必要不可欠だと感じました。
○地形を見て、「不思議だな」と思うようになれ、なぜそうなるのかを考えるようになれたことが自分の中で大きな変化であった。地形を見たときにどのポイントを見ていくかがわかった。今後、景色を見ていくことがたのしみになった。
○「いつか森になる道」という名前の付け方があまりにも素敵で感激しました。
○学校で学習したこと(生物や地学など)がまさにそこにあり、感動しました。頭では理解していても、そのものに実際に触れる機会が無いと科学的な理解で終わってしまうので、こうした機会を教育にどんどん活用していくべきと感じました。
○私たちが暮らしているこの島全体が“活火山”なのだということを認識することができた。
○メモリアルパークは、土砂災害があったことは知っていましたが、恥ずかしながら、そこまでの大きな被害だとは知りませんでした。砂防施設の存在も初めて知りました。仕組みを知ったうえで写真や傷跡を見ると、自然の力は人間の想像を超えることが感じられました。メモリアルパークとして残すことで、忘れられないようにするというのは有効だと感じられたし、次の代に伝えていくことが非常に重要だと思いました。
○何万年何億年という単位で営みを続けている自然のことを本当に理解することが、本当の防災だと、今回の研修でわかりました。
○「人間のスケールと自然現象のスケールは異なる」という捉え方が、防災・減災教育に力を入れていきたいと考えている私にとって、斬新なものでした。
○噴火を災害という視点だけでなく「恵み」として捉え、伝えていただいたこと。児童にもそのように伝えようと思いました。
○今回の研修は、小中高の交流・連携の場ともなっていてよかった
○「すぐに授業で使えるワークシート」、学年に応じた「おすすめ社会科見学スポット(コース)」、なんていうのも、あると教員の授業への導入が充実していくかもしれないと思いました。
○今回の研修に両日参加できてよかったです。来年度以降も開催していただけるとのことでしたら、周りの人にぜひおすすめさせていただきます。
○大島の地域性を知ったことで、生徒や地域の方と寄り添いながら関わることができるようになると思いました。また、参加されていない先生方にも今回学んだことを共有していこうと思います。
山頂コースは強風、外周コースは暑すぎるくらいの好天の中、ご参加ありがとうございました!
ぜひ学校教育で活用していっていただければ幸いです。