1986B溶岩(LB)/ジオ・ロックガーデン
英名 | エリア |
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1986B Lava Flow (LB) / Geo Rock Garden | 山頂カルデラ |
B火口列割れ目噴火は、大量のスコリア等を噴き上げて火砕丘群を形成するとともに、LBⅠ、LBⅡ、LBⅢと名付けられた溶岩流を流下させました。
LBⅠは、三原山北東中腹に開いたB3-4火口から噴出して、1951年噴火の溶岩流とほぼ同じ流路をたどり、北東側に長さ1.7kmにわたって流れ下りました。LBⅠでは、火口付近で降り積もったマグマのしぶきやスコリアでできた無数の塊が溶岩の流れに乗って、あたかもベルトコンベアーで運ばれるように移動しました。そして、行き着いた先で様々な形の岩塊となって取り残され、一面の奇岩地帯をつくりあげました。ここは、公募によって「ジオ・ロックガーデン」という愛称がつけられています。
LBⅡは、主要な激しい噴火活動が収まった後に流出した長さ約300mの溶岩流です。短時間に大量に降り積もった火砕丘の内部が自身の熱で溶けて粘性を帯び、噴火から二日後に、火砕丘の表層を破って二次的な溶岩流として流れ下りました。
LBⅢは、B7-8火口付近から噴火中に火砕丘が地すべり的に北側に崩壊して流下しました。長さ約1,000m、幅約800mで、北側の平坦部は扇型に広がりました。