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地形・地質学や、地球科学の見地から
重要とされる地形・地質資源

英名 エリア
英名Ura-Sabaku Desert エリア山頂カルデラ

三原山の北東側一面に広がる、火山灰とスコリアで覆われたエリアが「裏砂漠」です。伊豆大島は日最大風速10m/s以上の日が年間の3分の1に達するほど風が強い地域で、かつ南西の風がよく吹くため、噴火のたびに火口の北東方向に噴出物が厚く降り積もりました。また、噴火していない期間も強風や雨水によって地表が絶えず移動するため、植物の種や芽生えが定着しづらく、黒い砂漠景観が長く保たれています。

かつては、もっと細かい砂のような噴出物に覆われていて名実ともに砂漠地帯でしたが、1986年噴火によってスコリア層が地表に20〜60cmほど堆積しました。現在は1986年噴火から30年以上が経過し、徐々に植生回復が進んでいます。また、植物の定着を阻害する理由として、かつては火口から出る火山ガスの影響もありましたが、1990年代初頭から火山ガスの放出は止まっています。

過去には、カルデラ北西部にも「表砂漠」と呼ばれる砂漠地帯がありました。しかし、1950-51年噴火の溶岩流で大部分が覆われ、砂漠景観は失われてしまいました。


※この裏砂漠を含む山頂カルデラ内は 富士箱根伊豆国立公園の《特別保護地区》に指定されており、火山監視観測車両や緊急車両を除いて、車両侵入禁止 です。豊かな自然や稀少な資源を大切にしながらお楽しみください。


裏砂漠に定着したイタドリのコロニー


1931年、ラクダ2頭とロバ11頭が導入され
砂漠観光が行われていた


位置情報