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地形・地質学や、地球科学の見地から
重要とされる地形・地質資源

英名 エリア
英名Cape Nagane エリア元町

1338年?に外輪山の北西山腹で大規模な割れ目噴火が起こりました。割れ目からは幾筋もの溶岩流が谷を下り、今の元町市街地の大部分を覆って海まで流れ込みました。海に100mほど突き出たこの長根も、そのとき小さな谷を埋めながら流れ下り固まった溶岩流です。長根の両側面の傾きをよく観察すると、溶岩がV字型の谷の形に沿って固まったことが推測される面がところどころに残っています。

谷の両側にあった柔らかい土や砂はやがて波に削られ、硬い溶岩だけが岬として残りました。噴火当時は今より100mほど先まで陸地でしたが、数百年かけて海岸線が後退したことをこの岬が証明しています。

「元町溶岩流」と呼ばれるこの溶岩流の南端は弘法浜と地引浜(湯の浜)との境界にあり、北端がこの長根です。元町港の桟橋も同様に、このとき海に流れ込んだ溶岩流が土台となっています。


長根と元町港桟橋


桟橋として活用された溶岩岬


位置情報