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地形・地質学や、地球科学の見地から
重要とされる地形・地質資源

英名 エリア
英名The 1950-51 Lava Field エリア山頂カルデラ

1950-51年噴火では、1777-1792年の安永の大噴火以降に起こった噴火で初めて、溶岩流が三原山(内輪山)を越えてカルデラ床に流れ下りました。

1950年7月に、三原山山頂の竪穴状の火口(火孔)の南壁から噴火が始まり、スコリア丘の成長とともに三原山斜面を溶岩が流下しました。噴火はいったん休止しましたが、1951年2月から再び噴火。カルデラ床を流れ広がった溶岩は西側カルデラ縁近くまで達し、カルデラ北西部にあった「表砂漠」を埋めてしまいました。

この溶岩流は、「アア溶岩 a’a lava」と呼ばれる玄武岩溶岩に典型的な形態のひとつで、表面がゴツゴツした黒い岩塊(クリンカー clinker)で覆われています(「アア(a’a)」は「ゴツゴツした/トゲトゲした」という状態を表すハワイの現地語に由来します)。


1950-51年噴火当時、島民が作った溶岩灰皿


1970年頃の山頂カルデラと三原山
表砂漠を埋めた1951年溶岩が手前に広がる


位置情報