石の反り橋
英名 | エリア |
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Lava Arched Bridge | 泉津 |
1552(天文21)年に起こった大噴火では、カルデラ北東部からあふれ出した溶岩流が泉津の東から大島公園にかけての一帯を埋め尽くし、海まで達しました。その際、枝分かれして沢を流れ下った溶岩流の一部が「石の反り橋」をつくりました。
伊豆大島北東部、一周道路から森の中に入り100mほど登ると、山側から二つの沢がYの字型に合流する地形が見られます。この合流地点で、ゴツゴツした溶岩が弓なりになって沢の両岸にまたがっています。溶岩が流れ下ったときには存在した地面がその後の侵食で削り取られ、硬い溶岩流だけが空中にアーチ状に取り残されて、自然の奇橋「石の反り橋」が誕生しました。
後に元町の薬師堂で発見された祈祷札には、この1552年の大噴火の様子として、伊豆下田から真言宗の僧が来島し、般若心経1万巻を読誦して法華経の経典をすべて写経し祈祷したところようやく噴火が収まったと記録されています。