トウシキ海岸
英名 | エリア |
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Toshiki Coast | 差木地・クダッチ |
トウシキ海岸の高さ40mの海食崖の上部には、1421年?にイマサキ沖のマグマ水蒸気噴火によって飛ばされた角礫岩が厚く堆積しています。この地層の下には、カルデラ形成期およびそれ以降の大噴火の噴出物が層を成しています。足元に一面に広がる溶岩流は、数千年前の噴火で島の南端を埋め立てたものです。溶岩の表面は起伏に富み、崖の上から俯瞰すると、同心円状の弧を描きながら海に張り出しているのがわかります。崖は絶えず潮風にさらされており、頻繁に崩壊を繰り返しています。
崖の最上面では、爆発的な噴火で空中を飛んできた噴石が、火山灰層にめり込みへこんだ地形「ボムサッグ bomb sag」が見られます。くぼみの形状を観察すると高く盛り上がった部分と低い部分とがあり、低い方向から火山弾が飛んできたことが推察できます。トウシキのボムサッグは、その着地点の方角から9世紀初めの「波浮の池」が誕生した時の噴火による火山弾であると考えられています。