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地形・地質学や、地球科学の見地から
重要とされる地形・地質資源

英名 エリア
英名Hornito エリア山頂カルデラ

1950-51年噴火では、安永の大噴火以降初めて、火口からあふれた溶岩が山腹を下ってカルデラ床へ流れ込みました。このときの溶岩は、火口から三原山斜面までは、粘性が低く流動的な「パホイホイ溶岩 pahoehoe lava」に富み、西火口縁から斜面にかけて一部「溶岩トンネル lava tube / tunnel」を作って流下しました。

そのトンネルの天井部分が破れてガスや溶岩が噴き出して、溶岩表面に積み重なって生じた塚が「ホルニト hornito」です。このホルニトは高さ約2mの円錐形で、表面には丸みを帯びた水袋状の溶岩(パホイホイ・トウ pahoehoe toe)が積み重なり、流動の跡を示す縄状模様も見られます。

2005年にNPO法人 火山洞窟学会がホルニト内部に入り、詳細な調査を行いました。ホルニトの下には、幅約10m、長さ約15m、高さ約6mの空洞があり、その奥には長さ10m以上のトンネルが続いていました。空洞では、無数のハチジョウイタドリの根が溶岩の隙間を突き抜け、天井から地面まで垂れ下がっている光景が見られました。


ホルニト西側


ホルニト地下の空洞内部






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