剣ガ峰
英名 | エリア |
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Kengamine Peak | 山頂カルデラ |
三原山山頂火口壁の最高点が標高749mの剣ガ峰です。1986年噴火以前の剣ガ峰付近は、裏砂漠を眼下に望む、多くの人が集まる場所でした。この付近にはマグマ水蒸気爆発による成層した硬い地層が表面を覆うように分布しており、まるで舗装されたように綺麗な地表だったためです。
剣ガ峰付近の火口内壁には、火山弾やマグマのしぶきが降り積もったでできた「アグルチネート agglutinate」の断面が見られます。節理構造の亀裂や堆積物の隙間なども多くあるため、そこから一年を通して噴気が出ています。噴気は、雨水や地下水が地下で熱せられて水蒸気になり、岩石の隙間を通って地表に出て、冷やされて水滴になったものです。特に、気温が低くなる冬には、多量の白い噴気が立ち上る場面が多く見られます。なお現在は、有毒な火山ガスは観測されていません。