お知らせ -NEWS-


伊豆大島には、気象庁 地震火山部 火山監視課 火山監視・警報センター 伊豆大島火山防災連絡事務所が設置され、大島町役場2階の防災対策室の隣に、気象庁職員さんが2名常駐されています。伊豆大島ジオパークの活動にも いつもご協力くださっているお二人に、このたびインタビューを行いました!






■ 杉浦 理(すぎうら さとし) さん

出身地:愛知県蒲郡市(みかんの産地です)
専門分野:計算科学(流体力学)





【杉浦さん】気象庁には2000年の採用で、最初は高知地方気象台に配属されました。情報通信部門や航空路火山灰情報センター、国立国会図書館支部気象庁図書館等の勤務を経て、2021年から現在の火山監視課に所属、2024年4月から伊豆大島に駐在しています。いつかは火山の近くで勤務することがあるだろうと考えていましたので、上司から打診があった際には、いよいよその機会が訪れたのか!と思いました。



【杉浦さん】当事務所は、私自身を含め2名で構成され、大島町役場2階の一角をお借りして駐在しています。定期的に山上へ赴いての火山観測の他、本土組織(気象庁本庁や東京管区気象台など)からの任を受けて、現地事務所の代表として、新しい防災気象情報の普及・啓発などに努めています。また、島内組織(ジオパーク推進委員会など)からの委嘱を受けてその活動に参画しています。



【杉浦さん】久しぶりの転居を伴う異動でしたので、新たな生活基盤の開拓や、伊豆大島の雄大な自然の観光を楽しんでいます。



【杉浦さん】都心から近く、山頂まで遊歩道も整備され、火山が非常に身近に感じられるところです。



【杉浦さん】火山と共生していくためには、日頃から火山の恩恵を享受する一方、噴火時等には防災行動が必要になります。そのためには、伊豆大島が火山であることを意識すること、過去にどんな災害があったか、また、最新の活動状況について知っていただくことが大事です。正しくおそれ、恵みを享受し、いざとなったときの備えを!





 


■栗原 佑典(くりばら ゆうすけ)さん
出身地:埼玉県
専門分野:地質学(岩石学)



【栗原さん】2018年に気象庁に採用され、横浜地方気象台、富山地方気象台で気象観測や天気予報、アメダスの維持管理などを担当しました。その後、本庁の地震津波監視・警報センターで地震津波の監視や情報作成等を担当し、2023年4月から伊豆大島火山防災連絡事務所に配属されました。



【栗原さん】三原山の現地観測などのフィールドワークや島内に設置されている火山観測機器のメンテナンスなどを行っています。このほか観測報告や火山活動解説資料等の作成、関係機関との連絡調整等の事務作業も行っています。また、台風や大雨、地震、津波などの災害に対しても必要な情報提供を行い、防災関係機関と連携して対応にあたっています。



【栗原さん】天気の良い日は三原山周辺を散策したり、美しい自然を写真に撮ったり、海辺でのんびりしています。また、ジオパーク研究会の巡検などに参加させていただくこともあります。



【栗原さん】大島で1年と少し過ごしてみて、一言で魅力を語ることはできませんが、活火山の島ということが公私ともに一番の魅力と感じています。火山島だからこその自然の恵み、文化をこれからも体感しながら過ごしていけたらと思っています!



【栗原さん】伊豆大島ジオパークは海から山まで身近なところにジオサイトがあり、とても魅力の詰まったジオパークだと思います! 微力ではありますが、今後の伊豆大島ジオパークの発展のため協力していきます。どうぞよろしくお願いいたします。




◆気象庁伊豆大島火山防災連絡事務所のWEBサイト
◆気象庁「火山防災の日」特設サイト

広報おおしま8月号 p10 ジオパークちょこっとコラムNo.39: 8月26日は「火山防災の日」も見てね!